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  • 執筆者の写真Takeshi Goto

アンガーマネジメントの必要性はあなたの性質が原因ではない


コーチングをしていると「つい怒ってしまうんです」、「人と意見が違うときに怒りが込み上げてくる」というを話してくれます。特にマネジメントをしている人は自分が答えを出さなければならないという想いが強く、苛立ちを覚えることが多いように感じます。

怒りを出してしまうと人との距離が開いて行ったり、相手の怒りを呼び起こしたりするので「出してはいけない」と我慢しようとしますが、大抵その我慢している雰囲気は相手に伝わり「あ、怒ってる。ヤバイ…。」

そうなってくるとさらに距離を置いたり、敵対心が増幅されて負のループにはまっていきます。

ではなぜ怒りが出てくるのか?

その人の特質もあると思いますが私は「生まれ育った環境」が大きいと思います。私たちは学校で「何が唯一の正解なのかを見つける能力」を鍛えられました。算数や理科はもちろん、国語さえも筆者の想いを想像して一つの答えを出す。今考えればそんなものわかるわけないじゃないかと、想いは一つじゃないよね、と思いますがその時は必死に唯一の答えを出してきました。

結果何が正解なのかを導き出せることが「正しい考え方」や「能力の高い人」という認識を生み出してきたのだと思います。

ただ世の中に起こることについて人間関係も含めて「唯一の正解」はどこにもありません。むしろ正解がないことの方が多いのに、習性として「唯一の正解を導き出さなければならない」と思ってしまう。そうなると自分なりに出した答えが他の人と違った時に、「どれが正解なのか」と考え、人によっては「間違えてはいけない」という心理が働き、自分の正しさを証明しようとし始め怒りとなってそれが出てしまう。これは問題解決だけでなく、習慣、常識など様々なところで起こることですね。

実は「正解がない中での考え方や捉え方」についてまだ知らないだけなのです。

怒ってしまうのは仕方がないことであり、その人の能力によるものではないと思っています。なのに怒ってしまう自分がいけないと自分を責めるようになりがちです。こうなると相談もしづらいし、でもどうしていいかわからない。我慢し続けると体を壊すこともあります。

コーチングではその考え方、捉え方、感情について向き合っていくことになりますが、勝手に自分を責めるのをストップするだけでだいぶ楽になります。

「あ、これは自分が悪いのではなく、思考パターンに影響をされているんだ」と思えたら、「なんのために答えを出そうと思っていたのか」という一つ上のステージで物事が考えられます。

もちろん感情は自然に起こるものですからなくなるわけではありません。ですが怒りが出てきた時にどの思考パターンが働いているかに意識を向けられれば、もうほとんど対処できています。


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