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執筆者の写真Takeshi Goto

責任を持つという経験をしました

更新日:2019年10月15日

大型台風19号が日本にやってきました。私の住んでいる逗子も直撃を受けて窓が割れるのではないかと思うほどの雨風を受けましたが無事に過ぎ去ってくれました。


実は今回の3連休で母の故郷である金沢に行く予定でした。母、姉家族、我々夫婦という結構大きなイベントを企画していてそれまでの手配、準備など私が行っていて楽しみにしていました。そんな時に今回の台風。出発日に関東に上陸するため新幹線はその日の午後から計画運休となっていましたが、私が手配していたのは午前中の便でした。




そう、行こうと思えば行けたのです。「せっかくの旅行だから」、「新幹線が動いているなら大丈夫」という自分の中の声と他の家族からもそんな声があり相当悩みました。


しかし、もし行っていたらまさかの北陸新幹線が運行できないという事態に遭遇し帰れなかった。飛行機や他の列車のルートで帰ってくるのでしょうが、子供と老人はもちろん大人も心身ともに大変だったでしょう。


結果を見て「ああ、行かなくて良かった」と安堵したと同時に、NOを選択することの大事さを実感することとなりました。




振り返ってなぜ行かない選択をしたのか?


最初に行くのを止めようかと思いながらも、他の家族からの結構な行きたい圧力(笑)があり、いつもなら「そこまで言うなら」と流れていてもおかしくなかったのですが、判断材料にしたのは「どちらのリスクが大きいか」でした。


行かないことでのリスクは、すべての手配のキャンセルや金沢にいる親族に連絡(総勢15名ほどで食事をする予定でした)しなくてはならない、再度企画するのにもまた一からやり直し。そして行きたいと懇願する子供や家族が悲しむ、または恨まれること。


行くことのリスクは、道中で怪我をしたり、帰れなくなること。旅の最中も家のことなど台風の状況が気になってしまうこと。


どちらのリスクが大きいかを考えた時に私は行くことのリスクが大きいと判断してNO(行かない)を選択しました。




さらに言えば、


リスクを理解して選択をする時に私が大事にしたのは、行く選択をした時に「誰かの意見に流された」という感触が払拭できなかったから。つまりは十分に責任を担えないと思ったからです。


もしも責任を持てるという感触だったら行っていたでしょうし、行って困難に遭遇しても「何とかしよう」と責任を担えたと思います。


これマネジメントでも一緒だろうなと思いました。自分が責任を持てるか、後悔が起きないか。


今回私が強く思ったのは「みんなも自分も楽しく過ごせるかどうか」でした。





自分が責任を持てることとは


先のことは何がおこるか誰もわからないのでどんな結果になったとしても後悔がない、責任を持てるためには、自分の信念に沿った選択をしているかどうか。「自分もみんなも楽しく過ごしたい」が今回の私の信念でした。その信念に沿っているのかという問いを持ち続けられたことが行かないという選択ができたし、「どんな材料があれば選択ができるか」を考えることができました。




台風一過で逗子海岸には多くのゴミが打ち上げられていたので夫婦でゴミ拾いしました。いつも自分たちを癒してくれる海に少しながらの恩返しです。


最後になりましたが他の地域では甚大な被害が起きました。どうか少しでも早く復旧できることを祈っています。







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