スポーツ選手が所属チームが変わったとたんに活躍したり、監督が変わったらとたんに活躍しだすということありますよね。環境が変化に影響をしているということだと思うのです。
環境というのは物理的な環境もありますし、精神的な環境もあります。
これはコーチングでも同じで話す場所や時間という物理的な環境もありますし、コーチとクライアントとの関係性という心理的な環境があります。私は特にこの心理的な環境が大事だと思います。
コーアクティブコーチングでは「意図的な協働関係創り」と言って、コーチとクライアントの間にある目には見えない関係性に意識を向けて関係を創っていきます。そして変化が起きるのを目指しています。これが心理的な環境を整えることなのです。
私はCTIジャパンでコーチのトレーナーをしていますが、トレーニングの中でお互いにコーチングを練習し合うということがあります。
お互いに学んでいる受講生同士なのですから、コーチとしての経験はまだそれほどではりません。ですがやってみるとクライアント役から「すごいことに気づきました!」、「とてもすっきりしました!!」というコメントが出てくることがよくあります。
スキルの習熟度やコーチとしての経験数は少なくてもクライアントさんに変化が起こったのはなぜなんだろうと考えると、私は「関係性が創られていた」と思うのです。
受講生同士が一緒に学びながら、休憩中に話をしながら、相手を知り、自分を知ってもらい、お互いの人柄を理解していくとやはり関係性が創られているのだと思います。
よく成長するには環境を変えることが必要だなどと言われることもありますが、環境の変化が人の変化を促しているのです。
そいいう意味で、人が変化するときに一番必要なことは環境が整っているかに意識を持っていることだと私は思います。