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執筆者の写真Takeshi Goto

誤解の仕組み

コロナ禍もありメールやチャットのやりとりがこれまで以上に増えていています。そんな時に文章だけだと相手の言葉の真意がわからなかったり、言葉そのものの捉え方に違いがあり誤解を招いたりすることが起こりがちです。


最近もメンバー内で自分が書いた意見に対して論点がズレて話が進んでしまったことがりました。「そんなはずじゃなかったのに・・・」というような。その誤解を解くのは難しいです。言葉の使い方は本当に気をつけなくてはなりませんね。


同じ言葉でも人によって捉え方が異なります。例えば「責任」という言葉をどのように捉えているでしょうか。ある人は「プレッシャーのかかるもの」、別の人は「成長に必要なもの」など人によって異なります。


当然ですが相手がどんな捉え方をするかは知り得ないことがほとんどで、そこにミスコミュニケーションが発生し、誤解が生じて関係が難しくなることがあります。



コーチングを学んでみて実感していますが「人によって言葉の捉え方は違うもの」という前提を持っているかどうかでコミュニケーションの質は変わってくるのです。


「責任」という言葉を成長に必要なものと捉えている上司が、プレッシャーのかかるものという認識の部下に対して使うと、誤解になりますね。


また言葉を受け取る側も相手が使った言葉が攻撃的に見えてしまった時に、実は相手はそんなつもりではなかったというようなこともありますね。


もし言葉の意味合いに違いがあることがわかっていたら、話す時に、言葉を受け取る時に少し余裕が生まれます。「この言葉はどのように届くのかな」、「この言葉はどんな意味で使ったのかな」という意識が生まれるだけで違います。


コーチングでも扱うことがありますが、自分が何気なく使う言葉の意味合いを自分自身が気づいていないことが実に多いです。本人にとってはそれが当たり前なので気づかないことが多いのですが、それが結構物事や人間関係を難しくしていることがあります。


意図していないのに対立や困難に陥るのは少なくしたいですね。そのためには自分が使っている言葉にどんな意味が込められているかちょっと考える余裕を持つことをお勧めします。

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