Takeshi Goto
コーチが成長し続けるには

コーチが成長し続けることは、クライアントの進化成長に大きく貢献ができます。コーチングにおいてコーチが投げかけるスキルはもちろんですが、コーチのあり方もクライアントへの関わりで重要です。
コーチから成長し続けている印象がクライアントに伝わると、クライアントもそれに影響を受けて成長へと向かっていきます。
人が成長し続けるのに大事なことは、「どのような成長をしたいと思っているか」と「どれくらい成長したのか」を自分で理解できているかだと私は思います。
特に「どれくらい成長したのか」については盲点になりがちで、「できていないこと」は結構目につきやすいのですが、「できていること」についてはなかなか見つけることが難しかったりします。
得たい結果にたどり着いていないと「まだまだ」とか「だめだ」などと判断しがちなのですが、ここでできているところも見つけていると成長実感が得られるのです。まだまだなところがありつつも、成長の実感も得ていると持続的な成長になり、得たい結果にたどり着きます。
コーチとして学び始めはどうしても「うまくいかない」、「なかなかできない」というところから始まります。やっていくとうまくいくことにも遭遇するものの、それなりにできてくるとさらなる課題も見つかってきます。この時にできていないことばかりに目がいくと学び続けるのが苦しくなるのです。私がコーチングの上級コースに進んだ時に苦しい時期が長く続きました。「なんでこんなに苦しみながらやっているのか」、「コーチングって苦しいだけなのか」と自暴自棄を過ごしました。
その時はやはりうまくいっていないことばかりに目をむけていたのですが、しばらくして「うまくいっているところも見つけよう」と思ったのか、その時のコーチに言われたのかもう忘れましたが、そこからスランプからの脱却がおきました。
自分のできたところを見つけるのは、自分で自分に自信を与えることであり、自分が自分の可能性を信じる力になっていきます。これはコーチングに留まらず、日常や人生において大事な能力になりました。
予想外、想定外といったことが怒るのが人生ですが、その時に自分が進化・成長し続ける能力を持っていることはこれまで以上に大事になってくるし、その姿がクライアントの成長に刺激を与えることができるのです。