仕事では自分と相性のいい人とだけではなく、あまりそうでない、全くそうではない人とも一緒に仕事をしなければなりません。その中で例えば自分のことについて指摘を受けるときに、相性のいい人が言ってきたら「そうかー」と思えても、そうでない人から同じこと言われても「そんなこと言われたくない!」と受け入れられないことがあります。
コーチングでも、クライアントさんとのやり取りの中で「〇〇さんの今の言動は自分の弱みを見せないために必死に隠そうとしているように見えますよ」とちょっと核心部分のことを伝えたときに、「そう見えたのか、そうなのかな」とまずは受け入れてみる場合と「いや、そんなことない!」と突き返すときがあります。反応自体はどちらでもいいし、その反応によってその後の話の展開は変わってくるのですが、ここで言いたいのは誰から言われたかが影響を与える場合があることです。
自分と相手との間に「信頼」や「相互理解」、「共感」、「愛情」などがどれくらいあるかによって受け取れるかが変わってきます。コミュニケーションの質は相手との関係性によって変わると言うことです。
確かに目の前の人に対して「不信感」や「憎悪」などがあれば意見どころか顔も見たくない気持ちになりますよね。
コーチングでもスタートし始めた時はコーチから伝えたことが受け取られないことがあります。その時は受け取られないことに固執せず、このクライアントとの関係性に意識を向けて行きます。意識を向けて何が起こっているのかが見えてくると、自然と関係構築のアイデアが生まれ、関係性が深まり、会話の質が向上する経験を何度もしてきました。
もしこの人の意見は受け取れない、またはこの人は自分の意見を受け取らないと言う人がいたら、その人との関係性はどうなっているのかに意識を向けてみてください。よくなるヒントがそこに出てくるかもしれません。
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